沢田穣治、サイモン・フィッシャー・ターナー、森崇による新作CD『correspondence ─ 往復書簡』が京都拠点の音楽レーベル「Unknown Silence」よりリリースされます。これを記念して、本作より着想を得て音楽家たちが自ら撮影した写真の展示を京都の映画館「アップリンク京都」にて開催します。沢田、ターナー、森の写真に加え、美術家の中山晃子が三者の写真を用いて制作した短編映像も併せて展示されます。
会期中には『correspondence ─ 往復書簡』で描かれた音像を沢田と森が再構築/刷新することに挑む三つのコンサートを開催。それぞれの公演に音楽家、ダンサー、映像作家といったゲストを迎えます。また、デレク・ジャーマンの映画『BLUE』が上映される夜には、上映後に沢田と同作の音楽を手がけたターナー(リモート出演)のトークセッションを予定しています。
『correspondence ─ 往復書簡』は、約20年前に沢田とターナーがあるダンスパフォーマンスのためにお互いの録音データを郵送し合いながら作り上げた音楽を、エンジニアの森崇がリミックス/コラージュを施し新たな作品として完成させた音楽作品です。時代考証を拒むかのようなフィールドレコーディング音源が多用され、時間の停滞や空白、そして対話と距離の関係をも内包するこのエレクトロアコースティック作品群が、パンデミック以降の日常を生きる私たちの耳に暖かく、心地よく響くのは何故でしょうか。音のみならずさまざまな方法でアウトプットされる彼らの『往復書簡』の最新形を、どうかご体験ください。
(フライヤーより抜粋)
ライブイベント
<プログラムA>「インプロビゼーションのための往復書簡」
ライブイベント第一夜。沢田穣治と旧知の音楽家たちを迎え、コントラバス/パーカッション/ミュージカルソーという最小限かつユニークな編成による即興演奏に、森崇が『往復書簡』で描かれた音像を散りばめていくという趣向でお届けします。そして、Time Painting(=時間に絵を描く)をテーマに活動する京都拠点のアーティスト仙石彬人がライブで作り出すビジュアルが演奏に寄り添いながらスクリーンに映し出されます。
出演:沢田穣治(コントラバス)、渡辺亮(パーカッション)、森崇(サウンド・キュレーション)、仙石彬人(映像)
スペシャルゲスト:サキタハヂメ(ミュージカルソー)
日時:12月18日(土)20:15開場/20:30開演(21:30終演予定)
会場:アップリンク京都 スクリーン1
料金:¥3,500
<プログラムB>「室内楽のための往復書簡」
ライブイベント第二夜。コントラバス、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロといった弦楽器のみの編成の演奏に、『往復書簡』の音が散りばめられていくという趣向でお届けします。そして、Alive Paitingと名付けられた手法で絶え間なく変容する絵を描くアーティスト中山晃子によるビジュアルがリアルタイムでスクリーンに映し出されます。
出演:沢田穣治(コントラバス)、森崇(サウンド・キュレーション)、中山晃子(映像)
スペシャルゲスト:向島ゆり子(ヴィオラ)、橋本歩(チェロ)
日時:12月25日(土)20:15開場/20:30開演(21:30終演予定)
会場:アップリンク京都 スクリーン1
料金:¥3,500
<プログラムC>「ダンスのための往復書簡」
ライブイベント第三夜。アオイヤマダのダンス・パフォーマンスに沢田穣治と森崇が音を、中山晃子がビジュアルを重ねていくという試み。この顔ぶれによる初のコラボレーションが映画館という空間の中で実現します。
出演:沢田穣治(コントラバス)、森崇(サウンド・キュレーション)、中山晃子(映像)
スペシャルゲスト:アオイヤマダ(ダンス)
日時:12月26日(日)20:15開場/20:30開演(21:30終演予定)
会場:アップリンク京都 スクリーン1
料金:¥3,500
★プログラムA〜Cはライブ配信も行います。チケット購入、視聴方法など詳細は特設サイトにてご覧ください。
『correspondence ─ 往復書簡』特設サイト
https://www.unknown-silence.com/correspondence
写真展
沢田穣治+サイモン・フィッシャー・ターナー+森崇写真展『correspondence ─ 往復書簡』
音楽作品『correspondence ━ 往復書簡』より着想を得て、音楽家たちが音ではなく写真というアウトプットで表現したもう一つの「往復書簡」のかたち。沢田穣治、サイモン・フィッシャー・ターナー、森崇による写真展を開催いたします。また、彼らの写真を用いて制作された美術家の中山晃子による映像も併せて展示します。
写真:沢田穣治
写真:サイモン・フィッシャー・ターナー
写真:森崇
会期:12月18日(土)〜12月26日(日)
会場:アップリンク京都 映像ギャラリー
映画『BLUE』上映会
デレク・ジャーマン『BLUE ブルー』特別上映
トーク出演:サイモン・フィッシャー・ターナー(リモート出演)、沢田穣治)
「イメージの混沌の中で、僕は君に普遍の青を捧げよう。青、魂へと開かれた扉。無限の可能性が形となる」
エイズ感染により視力が著しく低下したデレク・ジャーマンが、画家イヴ・クラインの作品やアイデアにインスパイアされ作り上げた青一色の映画『BLUE』を特別上映。現在パリ近郊で開催中の展覧会『Derek Jarman – Dead Souls Whisper(1986-1993)』と連動する形で、『BLUE』へのオマージュとして企画された二つのプロジェクト ━『BLUE』全脚本の朗読と伴奏付きの上映と『BLUE』を実験的に再解釈するライブ上映会『DEEP BLUE』━ を終えたばかりのサイモン・フィッシャー・ターナーが、上映後にトーク出演します(リモート出演)。本作で自身が手がけた音楽のことや、今回のプロジェクト『correspondence ━ 往復書簡』について沢田穣治とともに語ります。
日時:12月22日(水) 20:00以降レイトショー上映(時間は12/14(火)に劇場HPにて発表)
会場:アップリンク京都(上映スクリーンは12/14(火)に劇場HPにて発表)
料金:【特別料金】一般¥1,200/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/ジュニア(15歳)¥800/UPLINK京都会員¥1,100/UPLINK京都ユース会員(22歳以下)いつでも¥900
開催スケジュール
【写真展】2021/12/18(土)〜12/26(日)
【ライブイベントA】2021/12/18(土)「インプロビゼーションのための往復書簡」
【ライブイベントB】2021/12/25(土)「室内楽のための往復書簡」
【ライブイベントC】2021/12/26(日)「ダンスのための往復書簡」
【映画『BLUE』特別上映+トーク】2021/12/22(水)
主催:Unknown Silence
企画・制作:Unknown Silence+倉持政晴
スペシャルライブ総合演出:伊澤昌高(SEIRAN R&M)
企画協力:BOSCO MUSIC
制作事務:桑鶴麻氣子
宣伝美術:水田十夢(株式会社ハイファイカンパニー)
配信:N.U.I.project
協力:アップリンク京都
イベント『correspondence ━ 往復書簡』特設サイト
https://www.unknown-silence.com/correspondence